Maple Field Thread

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田中 悠希

Textile Artist · 京都

田中 悠希

京都西陣の伝統を受け継ぎ、自然のモチーフを現代の感性で表現する織物作家。メープルの葉を基調にした独自の紋様織りで国内外から高い評価を受ける。

西陣織 草木染め 手機織り 自然素材

プロフィール

1988年、奈良県生まれ。京都市立芸術大学工芸科織染専攻を卒業後、京都西陣の老舗織元「丸田機業」に入社。7年間の修業を経て2018年に独立し、「Yuki Tanaka Studio」を設立。

西陣の伝統的な高機(たかばた)を継承しながら、メープルの葉脈や秋の森のパターンを取り入れた独自の紋様を開発。自ら採集した草木で染めた糸を使用し、染色から織りまでの全工程を手がける。

2022年には「工芸の未来賞」を受賞。国内外の展示会に参加し、フランス・パリのジャパン・エキスポでも注目を集めた。現在は京都・伏見のスタジオを拠点に制作活動を続けながら、若手職人の育成にも力を注いでいる。

生年1988年
出身奈良県奈良市
拠点京都府京都市伏見区
専門手機織り、草木染め、紋様織り
受賞2022年 工芸の未来賞
2020年 京都府工芸品展 優秀賞
機織りの手

「メープルの葉が風に舞うとき、その軌跡が一本の糸のように見えた。あの瞬間から、私の仕事のテーマが決まりました。」

— 田中 悠希

代表作品

インタビュー

Q. 工芸の道を選んだきっかけは?

子どもの頃、祖母が着物の帯を織る姿を見て、魔法を見るような気持ちになりました。機械じゃなく人間の手から、あんなに美しいものが生まれるんだということが、ずっと心に残っていました。大学で工芸を学んだときに、その「魔法」の仕組みを理解できた瞬間が忘れられません。

Q. メープルをテーマにした理由は?

最初は秋の紅葉の色が好きで、それを染色に取り入れようとしたんです。でも、葉脈のパターンを研究するうちに、それが織物の経糸・緯糸の構造と本質的に同じだと気づいた。植物の「設計」と人間の「設計」が一致していることへの驚きと敬意が、今の仕事のすべての出発点です。

Q. 若い工芸家へのメッセージは?

技術を学ぶことと同じくらい、自然をよく観察することを大切にしてほしいと思います。職人の技は素材と自然への深い理解から生まれる。そして、失敗を恐れないこと。私の一番気に入っている作品は、たいてい最初は「失敗した」と思ったものです。

Q. Maple Field Threadとの協働について

清水さんたちと出会って、自分の仕事の物語を伝えてもらえるようになりました。技術だけを見せるのと、なぜそれを作るかという物語ごと伝えるのでは、受け取る側の体験が全く違う。それを体感して以来、工芸の「語り」の重要性をより深く考えるようになりました。

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